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第4回日中文化講座 「世界的食料危機と中国の食料問題」

第4回 日中文化講座
  「世界的食料危機と中国の食料問題」
    梅木利巳先生が講演

Img_20080919_02  第4回目の日中文化講座が 9月5日、梅木利巳東京農工大元教授を講師に迎えて、「世界的食料危機と中国の食料問題」のテーマで行われた。受講者は27人。

 講師は90分に渡って、「①現在、進行中の世界的食料危機は一体どうして起こったのか。この中で、中国の食料問題とはどういう関係にあり、②それはどんな特徴と性格を持っているのか③中国の食料問題は日本の食糧問題とどう関係を持っているのか。」について、豊富な資料と自らの中国現地での調査研究に基づき、筋道を立てた明快な論旨で話された。

 参加者にとっては知的刺激を受けるとともに、世界のなかにおける中国の位置、また日本と中国との関係、今後の見通しなどについて大変認識を深める有意義なものとなった。

 これらの内容について紙面の関係で詳しく紹介できないのが残念ですが、特徴的な点を一言だけ紹介します。

 第二テーマで、中国における食料需要の構造変化とその特徴について、詳しい報告があつた。2000年以降の世界的食料危機の進展と中国国内の需給構造の変化の中で、新しい様相を帯びた「食料問題」が登場し始めた。2002年以降、食料輸入額は急速に増大しつつある。中国は2004年から農産物純輸入国に転じた。中国の食料輸入で一番大きな変化は大豆の輸入である。大豆を中心とした油糧種子の純輸入量が2000年から2004年までに平均1400万トンから、2025年には3倍の5000万トンに増加すると予測される。もう一つはトウモロコシ問題。中国では数年前までは大量のトウモロコシの在庫を抱えていた。アメリカのエタノール政策の影響を受けて、中国も在庫減らしのためトウモロコシ原料のエタノール生産に力を入れた。

 しかし、状況は急激に変化しつつある。2007年、中国のトウモロコシ生産は過去最高の水準になっているが、輸出余力を失いつつある。中国はトウモロコシ輸入をアメリカに依存する傾向が見え始めた。中国はトウモロコシ輸出国から輸入国へ転化する可能性が高い。こうした中で、中国では輸出引き締め政策を鮮明にしている。輸出制限政策は長期化する可能性が高い。こうした中国の動向を受けて、今後の日中間の貿易を巡る展望についても解明された。

 参加者の感想「中国の食料事情が良くわかった。昨年、長江デルタの華西村を訪ねたが、 “長江デルタ地域の工業化・都市化と農村の萎縮”ということを感じた。今日の学習会の中で中国の食料輸入国化とに関連性を感じた」などが出された。(武)

2008年 9月 19日 日中文化講座 |

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