被害者の人権の思いに、最大限可能な応答を 中国人強制連行・強制労働事件福岡訴訟第2陣結審 (2008/12/1)
中国人強制連行・強制労働事件福岡訴訟第2陣結審
12月1日、福岡訴訟第2陣は結審を迎えました。判決は来春3月9日に決まりました。
この日、2人の中国人原告(崔書信=北京市、唐坤元=上海市)の訴え、4弁護士の足掛け10年にわたる裁判の締めくくりともいえる、白熱の弁論が展開されました。
小野山裕治団長は締めくくりに、この事件を歴史的に解明し「正義公平と平和への信念を貫いて生きてきた中国人被害者の人権と遺族たちの思いに、裁判所は最大限可能な応答を」と渾身の力を振り絞って訴えました。
2つの支援団体の奮闘もあり、法廷はいっぱいになりました。
閉廷後、弁護士会館で市民集会が開かれました。
原告の唐坤元さんは「来て、ほんとによかった。帰って妻や子どもに言います」と話しました。
康健弁護士は、「被害者・遺族103名連名による事件解決策案をもって、日本大使館や在中国の関係日本企業に要請行動を行った」中国での活動紹介しました。
宮崎訴訟の鳴海弁護士は「中国の世論をもっと動かそう。状況を動かすような福岡の判決に期待したい」と連帯の挨拶がありました。
支援団体からも「小野山弁護士の弁論はぜひ平和教育につかいたい。強制労働のフィールドワークをしよう」(梶村晃進める会代表)、「私と同じ年頃の彼らが、私のすぐ近くに連行され強制労働をさせられていた。(侵略戦争の)罪を認めて再出発するとの憲法原文の示す決意を大事にしたい」(石村善治支える福岡の会代表世話人)と、それぞれ発言がありました。(岩)
2008年 12月 20日 中国人強制連行・強制労働事件 | Permalink
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