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三井三池 強制労働事件の事実を数字で証明 故武松輝男さんの労作『葬火不熄烟』を復刊

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Img20101001_01  協会の会員で、今年の5月に亡くなられた武松輝男さんが長年、精魂傾けて、書き上げた「葬火不熄烟」がこの度、県連の「中国人強制連行・強制労働問題対策委員会」を中心にした会員の手で、復刊されました。
 同書は武松さんが、こつこつと地道に研究を重ねた労作で、一級の資料集です。人の命や人権を無視してでもあこぎに利益を吸い上げた三井資本への鋭い内部告発とも言えるものです。
 武松さんの書き留めた内容はあくまで実証的で、例えば如何に酷い食事であったかを、カロリー計算までして証明しています。また、中国人が強制連行された三井三池の3つの事業所(四山、萬田、宮浦)の中国人を、出身県別に細かく分けています。資料も会社が出した事業所報告書、GHQが所有していたもの、会社が記録した他の資料など3種類を入手し、分析しています。
「中国人強制連行・強制労働事件」は、最高裁でさえ、そのひどい実態を認めざるをえませんでした。このような人道に対する罪は、「謝罪や賠償をしないで逃れる」ことが出来るはずは、絶対にありません。日本がこのさき、アジアの一国として、対等に伍して生きていくためにはどうしても解決しなければならない問題なのです。ですが、「中国人強制連行・強制労働事件」の事実を知らない人があまりにも多いこともまた、残念な事実です。
 県連は、今後、県内の「強制連行・強制労働事件」跡地の探訪を広く県民に呼びかけて行う計画ですが、同書が復刊されたことは、多くの人に、その事実を知って貰うために、とてもタイムリーな出版です。是非、お求めくださり、周りの方にもお勧め頂ければ幸いです。 

      葬火不熄烟 (そうかふそくえん)

       … 葬いの煙は今も消えていない …
        三井三池炭鉱 強制連行中国人
            「50年目の過去」

      (一冊、千円。送料80円)

      申込みは、日中友好協会福岡県連合会
             電話・ファックス 092-761-0604
             または、メール  nc.fukuoka@gol.com



朝日新聞『asahi.com マイタウン 福岡・北九州』 2010年9月9日 より引用

 強制連行の実態、次代に 研究家の資料、大牟田市に寄贈

 大牟田市の旧三井三池炭鉱に約40年間勤め、強制連行や公害など炭鉱の負の歴史を告発した炭鉱史研究家、故武松輝男さん(5月30日、80歳で死去)の 残した各種資料が、遺族の厚意で同市に寄贈された。中国や朝鮮から強制連行されて炭鉱で働かされた人たちの実態を示す文書や名簿、取材メモなど段ボール 20箱分で、市立図書館での公開に向けて整理・分類が始まった。
 武松さんは、50年前の三池争議の際、三池労組の若手リーダーとして闘争に参加した。その後、会社の総務部門に所属しながら、反公害のミニコミ紙「泥水」を発行するなど、炭鉱の歴史の暗部に目を向けて執筆を続けた。
 定年退職後も、それまでに集めた各種資料をもとに、中国人強制連行の実態を描いた著作「葬火不熄烟(そうかふそくえん)」などを出版し、強制連行された 人たちの苦しみを告発した。太平洋戦争末期に三池炭鉱万田坑の坑内火災で中国人37人が中毒死したことなど、報道管制で秘密にされた歴史の暗部を初めて明 かしたこともある。
 武松さんが長年かけて集めた炭鉱関係の資料の大半は、十数年前に大牟田市から市外に引っ越す際、トラック1台分を市立図書館に寄贈したという。強制連行関係の資料などは手元に残し、執筆のほか、強制連行の生存者が起こした損害賠償請求訴訟で原告側証人となって役立てた。
 今回の寄贈資料の整理・分類を始めたのは、炭鉱関係の資料に詳しい市職員の大原俊秀さん(59)と坂井義哉さん(47)。来年で定年の大原さんは「ボラ ンティアとしてでも、武松さんの貴重な資料をちゃんと分類して次の世代に伝えたい」。坂井さんは「三池炭鉱と大牟田は一緒に発展してきたが、光の当たる部 分だけでなく、強制連行など負の遺産と言われる部分も、歴史としてきちんと残さないといけない」と話す。

2010年 10月 1日 中国人強制連行・強制労働事件 |

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