『日中不再戦・平和』の願いを全国に』 中国人殉難者慰霊祭 田川支部
11月22日、日中友好協会田川支部は2002年に建立した中国人強制連行殉難者慰霊碑の前で、戦後70年の節目の年にあたり、慰霊祭を行いました。
当日は、中国総領事館の韓昇良領事、地元の田川市長、町長、県・市会議員、各団体、市民、県内各地の協会関係者など60人を超える人々が参列し、再び戦争をしないことを誓いあいました。
669人連行し27人の命が
大学一田川支部長は、「三井炭鉱鉱業所のこの地に中国人669人を強制連行し27人の尊い命が奪われました。この事実に向き合うことは過去の過ちを再び繰り返すことの無いようにすることです。」と慰霊祭の目的を表明し、参列者に謝意を述べました。
内閣決定で、強制連行
一番ヶ瀬宗幸県連顧問は、1942年、東条内閣時、閣議決定で、中国人38935人を強制連行し炭鉱などで強制労働させ、6830人が犠牲となった悲惨な状況を報告しました。また、強制連行者への謝罪と賠償を求めて裁判を行いました。最高裁で敗訴となりながらも「関係者の努力によって救済されることを期待する」という『付言』があることを紹介しました。
日中友好協会に感謝
中国総領事館の韓昇良領事が李天然総領事のメッセージを代読し、「いまも異国の地に眠る中国人殉難者に冥福を祈ります。戦争責任と賠償について少しずつ進展を見せています。日中友好協会やみなさんのご尽力に感謝します。70年前、軍国主義者によって中国人民と日本国民へ多大な犠牲をもたらしました。この過ちを繰り返さないために日中友好を深めていきましょう。」と心のこもった言葉を述べました。
歴史を忘れてはなりません
二場公人田川市長は「この歴史を忘れてはなりません。」、島野勝福智町長は「図書館歴史資料館を開館の計画です。この田川の歴史を見直していこうと話し合っています。」、佐々木允県議は「中国の戦争記念館を視察してきました。
若い世代のみなさんと歴史の問題など話し合っていきたい。」と哀悼の辞を述べました。
厳かな中で献花
参列者は田川支部の「二胡サークル」のみなさんが演奏する厳かな中で献花し、国境を越えてこの地に眠る御霊に哀悼の誠をささげました。
閉会挨拶で松山盛利県連会長は「中国の地で強制連行され、酷使され死に至らされた中国の方の悲しみは計り知れません。この悲劇を再び繰り返さないことを誓い、鎮魂碑の『日中不再戦・平和』の願いを全国に広めていく決意です。」と平和への決意と参列者に謝辞を述べました。
2016年 1月 30日 田川支部 中国人強制連行・強制労働事件 | Permalink
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