漢詩「山川異域」が中国で話題 --日中友好 わくわくニュース 第70号ーー
漢詩「山川異域」が中国で話題
新型コロナ日本国民の支援
新型コロナウイルスへの感染拡大以来、日本の関係団体や地域から中国へ多数の支援物資が送られており、そのうち、日本青少年育成協会の箱に記された文字が、多くの中国国民から称賛を集めています。
それは次の漢詩「山川異域 風月同天」です。
同会の話によると、「日中の間には、不幸な歴史もありましたが、美しい友好の歴史もありました。日中交流のシンボルとも言えるのが、鑑真の来日です。長屋王が詠んだこの詩の一節をとおして、日中友好の歴史を思い出して欲しい」との願いを込めて、ダンボール箱の張り紙に記したそうです。
新華社は、なんと31万人を越える「いいね」が寄せられる程、関心を集めたと伝えています。
専門家はこの16文字の漢詩を次のように解説しています。
「この漢詩は、日本の長屋王が中国・唐代の高僧に送った千着の袈裟(けさ)の縁に刺しゅうされていた漢詩「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」の一節で、その意味は「日本と中国は山も川もその風景は異なっているが、吹く風や月の光は同じ空のもとにある。別の場所に暮らしていても、自然の風物はつながっている。この袈裟を仏弟子に喜捨し、共に来世での縁を結ぼう」です。この言葉に、高僧・鑑真は心を動かされ、日本行きを決意。5度の航海失敗にあい、旅の疲れで盲目になりながら、6度目にしてやっと日本の地を踏むことが出来ました。そして、長屋王の志を受けて仏教の戒律を教えながら、日中友好の元祖といえる鑑真は唐招提寺を建立したのです。」
現在、コロナウイルスだけでなく、日中間には様々な問題が漂っていますが、日中両国に似通った文化基盤と、互いに分かり合える歴史的結び付きがあることを、この漢詩は示している と思います。
「山川異域」九線譜で作譜を
静吟会でも話題

静吟会は協会福
岡支部の文化活動
の中から生まれま
した。
日中友好の元祖
といえる鑑真がこ
の漢詩で訪日を決
意したことを知り
「ぜひ、この詩を
静吟の九線譜で作
譜し、杜甫の春望
と同じように全国
に普及したい」と
の感動的話も上が
っています。
新年度日中文化センター
募集チラシ完成
入田幸一さん(中国語講座)のおかげでひときわ目立つさわやかなチラシができました。
サークル・講座・協会が力をあわせて、それぞれのチラシと併用して周りの人や集まりで大いに宣伝し迎えましょう。
チラシは次号に掲載します。乞うご期待
希望の方に |
2020年 3月 14日 イベント・講演 交流 漢詩を楽しむ会 静吟 | Permalink
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