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京劇俳優になるまで (その2)  田村容子 第四回京劇講座

京劇俳優になるまで (その2)  田村容子

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 次に、現在の専門学校では、どのような訓練をしているかについてお話します。
 まず、専門学校は小学校卒業、あるいは中学校卒業後に入学しますが、最初は基礎訓練から始めます。早朝に起きて発声練習をし、その後絨毯の上でのアクロバット(宙返りなど)や、所作、殺陣などを一通り身につけます。同時に、一般教養として、普通の学校で習うような国語・歴史・政治といった科目も勉強します。
 その後、三ヶ月~半年後に、役柄の専攻を決定します。これは本人の希望ではなく、先生が学生の適性を見て決めるので、望んでいた役柄とは違うものに決まる場合もあります。
 重要なのは声の善し悪しで、それによってうたを中心とする役柄なのか、動きを中心とする役柄なのかが決まります。もし動き中心の役柄になった場合、アクロバットや殺陣などは、ひたすら練習することによって身につけるそうです。現在ではかつてのような体罰式ではなく、スポーツ選手のような厳しい練習をしているといえるでしょう。
 専攻が決まったら、その専門の先生について、役柄別に少人数で訓練を行います。短い演目から少しずつ芝居を覚えていき、学生のうちから稽古公演のようなことも行います。中国では、そのような学生の京劇公演がときどきあり、小中学生くらいの子供が衣装をつけて大人と同じように京劇を演じます。子供といっても技芸はすでに一人前で、京劇ファンは専門学校の学生のうちから優れた素質のある子に注目し、その成長を見守るのです。
 (福井大学教育地域科学部講師)

 (その1から読む)

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