中国の伝統文化 日本で充分に表現したい
「PRキャラバン」期間中の7月29日に日本中国友好協会本部を訪れた風雷京劇団団長の松岩さんに日中友好新聞編集部がインタビューを行いました。
―劇団の準備状況は?
「この日本公演のために、1年以上前から準備を進めてきた。日本の観衆に合った内容、演技を追及している。また、今回は選りすぐりの団員による『とっておき』の演目を用意している。孫悟空のなかの一演目「鬧地府」だ。日本では初めての公開となる。一般の人だけでなく、日本の京劇通にとっても強い関心を引くものになるだろう」
―今回の日本全国の公演は、海外経験が豊富な劇団にとって、めったにない大規模な事業なのでは?
「今年、日本での全国公演は最重要課題と位置づけている。日中平和友好条約締結30周年の素晴らしい機会に、きわめて有意義な文化交流を日本中国友好協会と一緒に進める事業になるからだ」
―劇団の名前「風雷」の由来は?
「70年の劇団の歴史のなかで、『鳴華』『新艶』『風雷』と、名前を変えて現在に至っている。『風雷』は1970年代からだが、この由来は、毛沢東の詩の一節『五洲震蕩風雷激』。『五洲』とは『世界』を表し、当時から全世界に視野を向けた劇団といえるだろう。また、劇団の創立者や所在地の地名から名前をとった劇団が多いなか、『風雷』という名は珍しいようだ」
―劇団は年間600回もの公演をこなしていると聞いているが。
「春節の前日以外の364日、自分たちの劇場はもちろん、毎日必ずどこかで公演を行なっている。時には1日に複数の会場で上演している。年間の公演回数では、『風雷』が全国一だ」
―九州から始まった「PRキャラバン」の手ごたえは?
「九州でのPRと交流会では、四川大地震支援の募金や支援の訴えが行われているのを見て、深く感動した。日本国民の、被災地の中国人民の安心、安全、復興への願い、思いやりの気持ちが強く感じられた」
―秋の公演に向けての抱負を。
「中国の伝統文化を日本国民に紹介する、この歴史的事業について、大きな期待と確信を抱いている。必ず成功するだろう。劇団としての成功というだけなく、中日文化交流における歴史的な成功となるだろう」
―最後に、観劇を楽しみにしている皆さんにひと言。
「日本のたくさんの人に見に来てほしい。私たち劇団は、中国悠久の伝統文化を日本の舞台で存分に表現したいと願っている」
(聞き手=日中友好新聞編集部・佐藤勝)
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