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なるほど北京風雷京劇団:PRキャラバン東京途中下車エピソード編

Img_f02  風雷京劇団の中でも若手のエースとされるハオ・イン(郝瑩)さん。
 買い物がしたいというので、何がほしいのかと聞くと「化粧品」との答え。中国で人気のあるSK-Ⅱかと思いきや、彼女は「安いのがほしい」と言う。そこで事務所最寄の安売りチェーン店に連れて行きました。
 ほしかったのは洗顔剤。でも日本の製品は成分が複雑で、どれがいいかパッケージでは決められません。「こっちはコラーゲン入りで、そっちはヒアルロン酸入り、これとこれは洗いあがりがしっとりで、こっちは美白効果」などなど、内容説明もたいへんです。
 結局、横で見ていた松岩団長が「両方買え!」と一喝して、ハオ・インさんは洗顔剤を2種類買いました。

風雷京劇団 松岩団長インタビュー

 中国の伝統文化 日本で充分に表現したい

Img_20080813_01  「PRキャラバン」期間中の7月29日に日本中国友好協会本部を訪れた風雷京劇団団長の松岩さんに日中友好新聞編集部がインタビューを行いました。

 ―劇団の準備状況は?
 「この日本公演のために、1年以上前から準備を進めてきた。日本の観衆に合った内容、演技を追及している。また、今回は選りすぐりの団員による『とっておき』の演目を用意している。孫悟空のなかの一演目「鬧地府」だ。日本では初めての公開となる。一般の人だけでなく、日本の京劇通にとっても強い関心を引くものになるだろう」

Img_20080813_02 ―今回の日本全国の公演は、海外経験が豊富な劇団にとって、めったにない大規模な事業なのでは?
 「今年、日本での全国公演は最重要課題と位置づけている。日中平和友好条約締結30周年の素晴らしい機会に、きわめて有意義な文化交流を日本中国友好協会と一緒に進める事業になるからだ」

 ―劇団の名前「風雷」の由来は?
 「70年の劇団の歴史のなかで、『鳴華』『新艶』『風雷』と、名前を変えて現在に至っている。『風雷』は1970年代からだが、この由来は、毛沢東の詩の一節『五洲震蕩風雷激』。『五洲』とは『世界』を表し、当時から全世界に視野を向けた劇団といえるだろう。また、劇団の創立者や所在地の地名から名前をとった劇団が多いなか、『風雷』という名は珍しいようだ」

 ―劇団は年間600回もの公演をこなしていると聞いているが。
 「春節の前日以外の364日、自分たちの劇場はもちろん、毎日必ずどこかで公演を行なっている。時には1日に複数の会場で上演している。年間の公演回数では、『風雷』が全国一だ」

Img_20080813_03 ―九州から始まった「PRキャラバン」の手ごたえは?
 「九州でのPRと交流会では、四川大地震支援の募金や支援の訴えが行われているのを見て、深く感動した。日本国民の、被災地の中国人民の安心、安全、復興への願い、思いやりの気持ちが強く感じられた」

 ―秋の公演に向けての抱負を。
 「中国の伝統文化を日本国民に紹介する、この歴史的事業について、大きな期待と確信を抱いている。必ず成功するだろう。劇団としての成功というだけなく、中日文化交流における歴史的な成功となるだろう」

 ―最後に、観劇を楽しみにしている皆さんにひと言。
 「日本のたくさんの人に見に来てほしい。私たち劇団は、中国悠久の伝統文化を日本の舞台で存分に表現したいと願っている」

 (聞き手=日中友好新聞編集部・佐藤勝)

なるほど風雷京劇団:松岩(ソン・イエン)は本名? 芸名?

Img_20070728_31   なるほど風雷京劇団:松岩(ソン・イエン)は本名? 芸名?

 中国では珍しい姓、「松」。
 アホな質問かなと思いつつ尋ねたところ、あっさり「本名だよ」と返されました。
 「日本人の名前に似ているでしょ」とかいって、ちょっとうれしそう(?)でした。
 女優の郝瑩(ハオ・イン)さんも本名。
 他のメンバーはどうなのか?ビザ申請と同じ名前なので、全員本名のようです。  

 

 

 

 

 

なるほど風雷京劇団:名前の由来

Img_2008fur_01 なるほど風雷京劇団:名前の由来

 これまでに3回名前の変わった北京風雷京劇団。
 現在の名前の由来は、毛沢東の詩の一説「五洲震蕩風雷激」から来ているそうです。
 1970年代に改名したとのこと。
 風雷京劇団70年の歴史の中で、過去2回劇団名を変えていますが、「風雷」のように地名だけを採ったもの、または創立者にちなんだものでない劇団名は珍しいのだそうです。

 

 

松岩 団長 からのメッセージ

 皆さんとともに 草の根交流の成功を

 Img_kg_001     北京風雷京劇団団長 松岩

 ニイハオ!日本の皆様。
 このたびは、皆様の熱心なご配慮のもとに芸術文化交流が実現できることに厚くお礼申し上げます。このことが中日両国民の友情をはかり、両国の文化への理解を深め、京劇芸術の探求において多くの利益をもたらすことを願っております。
 春節には北京市内の龍譚湖(ロンタンフー)公演など大きな公園の片隅で、京劇の好きな民衆が集まって楽しんでいます。北京風雷京劇団も、春節の一週間はテレビ、ホテル、劇場などを演じて回ります。
 京劇はもともと民衆のなかから生まれた演芸で、観客と即興のやりとりも交えて生き生きと演じられていましたが、ときには野暮になりすぎたりもしました。
 それが小屋で演じられるようになり、しだいに洗練され、梅蘭芳(メイランファン)が出るようになってさらに磨きがかけられたのです。
 ところが品格が良くなったのはよいが、民衆の活気とぶつかり合った時代の溌剌(はつらつ)とした野性美や諧謔(かいぎゃく)が薄れたという不満も。魯迅もそれを指摘したことがあります。
 そうした声に応え、北京風雷京劇団は中国伝統芸術を継承し、現代の若者にも、また言葉の壁も飛び越えて、どこの国の人にも楽しめる演技を追求しました。新しい時代の胎動を感じさせる舞台をご覧いただきたいと思います。
 中日の草の根文化交流運動に寄与するために団員一同、日本中国友好協会の皆さんととも力を合わせ、全国公演が成功するようお祈りいたします。
 秋に全国の皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

松岩 団長 プロフィール

Img_kg200811_p1 松岩(ソン・イェン)

 1964年生まれ。北京風雷京劇団団長。
 中国戯劇家協会会員、北京市戯劇家協会理事、北京市人民代表大会代表、国家一級俳優。
 松岩氏は1977年に北京風雷京劇団の学生班で京劇を学び、茹元駿、張雲渓、王金路、張宝華、葉蓬らの著名な京劇芸術家に教えを受けた。出演した演目は幾度も国家級の大賞を獲得している。またその間松岩氏は、劇団を率いてアメリカ、日本、ロシア、オーストラリア、マレーシア、香港、台湾などの国や地域を訪問し、成功を博した。日本では「松岩演劇ファン協会」まで設立され、岐阜県の歌舞伎劇団と合同で、京劇と歌舞伎芸術を融合させたオリジナル演目「義経千本桜」を上演し、日本の観衆の熱烈な歓迎を受けた。

北京風雷京劇団とは

 北京風雷京劇団は、70年近い歴史を誇る古い劇団です。著名な京劇俳優を数多く養成し、伝統を守りながらも新しいエキサイティングな、より多くの人々に楽しんでもらえる京劇を目指しています。現在、年間公演回数は500回を超え、中国の伝統演劇界で出演回数が最も多い劇団の一つとなっています。北京風雷京劇団は、今最も新しく最も優秀な劇団として、国内外の京劇ファンから熱く注目されています。今回、日中友好協会のご支援のもと日本で公演を行うことになりました。本場、中国の「京劇」をぜひお楽しみください。
        (「北京風雷京劇団訪日公演」パンフレットより転載)

北京風雷京劇団のホーム・ページ

北京風雷京劇団のホーム・ページは、下記のURLです。

http://www.fengleibjo.com/

中国語のページです。一度のぞいてみましょう。

 簡体中国語(GB)のサイトですので中国語ホームページを見られる環境が必要です。WindowsXP以上のOSであれば全く問題ありません。

北京風雷京劇団日本公演ブログ開設

70年の歴史をもつ 北京風雷京劇団 の日本公演がやってきます。
全国十数箇所を巡演予定。
このブログでは、北京風雷京劇団日本公演の情報について情報を記載してゆきます。